第43回 「堀川夜討」
今日は久々に興奮した！ 早くも最終回に期待を寄せてます。
郎党と静
『義経』で一番不満だったのが、郎党と静（石原さとみ）の描かれ方でした。
前者は、義経に対する意見や反応が皆一様であまりに個性がなく、いてもいなくても同じにすら思えました。その点、今回の夜討では役の特性をいかした殺陣が存分にあり、また、前回から武蔵坊弁慶（松平健）を中心に郎党一同で源義経（滝沢秀明）を案じ、義経のために密かに行動していくなど、個性豊かとはいわないまでも、少なくとも郎党の存在意義があったかと思います。とりわけ、弁慶は腰越状の回ごろから急に威厳が増してきて、頼りがいのある荒法師になってきました。こうなると、別当湛増の回の弁慶がますます理解不能だ。頭でも打ってたんだろうか…。
後者は、義経との関係がよそよそしいのがずっと気になってました。義経の目線がうつぼ（上戸彩）の時のほうが優しいし、前回からは萌（尾野真千子）と扱いがそう変わらなくなってきていて、愛妾なのにこんなんでいいのかーと思ってました。今回は、義経が郎党にも打ち明けられることの出来ない存念を静に話したり、静も義経を守るために戦おうとしたりと、二人の間にある愛情が垣間見えました。来週がいよいよ義経と静との別れなので、どうなるのか楽しみ。
堀川夜討
今までで一番面白い殺陣でした。変な演出がほとんどなかったし、敵から攻撃されたということもあってか、皆が懸命に戦っていたのが良かった。どういう題材であれ、ドラマはやっぱりこういった必死さだとか切実感が大切だと思う。あと、タッキーの殺陣はまるできれいな踊りみたいだね。「チョウのように舞い、ハチのように刺す」という言葉を思い出しました。
