第5回 「謀略の城」

しばらく書かないうちに、時専のほうではもう29回まで放送してた。早いなー。しかもこの回自体はだいぶ前に見たから、記憶違いがありそう。

あらすじ

上洛した大内義興細川俊之)。だが、その隙を狙って尼子経久緒形拳)は武田元繁(宍戸開)と謀り、安芸国を二分しようとする。尼子経久は無断で帰国し、次々と領地を拡大した。
やがて、郡山城に武田家に嫁いだ毛利の姫の病気見舞いの返礼として、武田家臣が訪れた。松寿丸(森田剛)は兄からの手紙を読み、尼子と武田が手を組んだことを知る。毛利家臣も武田家臣が偵察をしに来たと推測するが、証拠が見つからない。松寿丸は密かに武田家臣が持っていた郡山城の絵図面を見つける。絵図面を失った武田家臣はなすすべもなく帰国していった。
手柄を立てた松寿丸は杉の方(松坂慶子)とともに厳島神社に参拝する。そして、杉の方にこう告げる。「天下の主になろうと考えて、やっと一国の主になれるものじゃ。初めから一国の主になろうと考えておっては、何にもなれぬ」と。

感想

いつも思うんだけど、お城の中に簡単に人が忍び込めるなんて、セキュリティはどうなってるんだ。

家臣から「絵図面を盗むなんて、そんな危険なことはやめろ!」の大合唱だったのに、それを振り切って決行する松寿丸。あれ、この前「無謀なことはやめる」って言ってなかったっけ? 気のせいかも。それはともかく、無事に盗めたからいいけど、もし失敗したら小屋に放り込まれるどころではすまなかったよなー。危ない橋だね。
ラストのザ・名言の挿入にはちょっと違和感を感じました。この台詞ってすごい野心満々の人が吐きそうな気がするんだけど、このドラマの松寿丸って兄思いだし、そういうイメージじゃないからなあ。手柄を立てた後に言ったから、タイミングはいいんだけどね。あ、この場合の一国って猿掛城ってことなの? それなら納得は出来そう。

初回からここまで、杉の方が大分前面に押し出されているね。このドラマの杉の方の存在って評価が割れそう。私は好きなんだけどね。杉の方って確かに大仰な態度だけど、自分の生き方にそれなりの筋を通していたり、誰かのためにさりげなく奔走していたりしてるし、人間味のある人だなーって思う。欠点もコミカルに描いていて、「突っ込んでもいいオーラ」が漂ってて嫌味な女に見えないしね。あとは、このドラマは華がないから、単純に杉の方がいてもらいたいなーと。出てくる女性がみんな相合の方(松原千明)のような性格だとしんどいし。

1話の中で1エピソード。こういうのって1話完結式っていうのかな。それでいて、後の展開まで興味を引かせるような話作りなので、次回もまた見ようっていう気になる。自分はこういうドラマと相性がいいんだなって思いました。