『新選組!』と『義経』の違い

新選組!』や『義経』を見終わった後はいつもこっそり『Snow Swallow』さんの記事を読んで、詳しい解説や愛のあるつっこみを楽しんでいたのですが、そのid:SnowSwallowさんの書き込みにこんなものがありました。

大河ドラマ義経」の物語について感想するサイトが、未だ数件ほどしか見つかりません。昨年の大河は、あちこちのブログで分析・考察する感想が見受けられたので、現状はかなり寂しいです。…(中略)逆に、俳優の話や小ネタを取り上げた義経記事は多いです。自分は役者そのものへの興味が薄い(というか興味なしです…)ので余計に残念。義経の記事に関する絶対数は相当量あるので、今年の大河関連記事は「役者>物語」重視なのかもしれないですねえ…。
http://d.hatena.ne.jp/SnowSwallow/20050130#1107090275より)

義経』放送開始から感じていた違和感をずばり言い当ててくれました。ありがとうございます。以下、何でこうなったかを自分なりに考えてみたいと思います。
 
去年の場合、序盤はもともと新選組自体に詳しい方がblogを作って、ネット上で『新選組!』を盛り上げていた気がします。その内、中盤になると三谷脚本に嵌った方や役者に萌えた方が続々とblogを作った。脚本は複線張りまくるし、役者は小芝居をするので、物語の分析や考察が増えていったのではないかと思います。
で、今年の場合なんですが、去年『新選組!』を物語の面から取り上げたblogのほとんどが「義経」を見ていないと思うんです。その代わり、もともと『義経』にでている役者が好きで見る、という方が増えた気がします*1。脚本の金子成人さんは三谷さんほどメディアに露出するわけではないし、チーフ演出の黛りんたろうさんはNHKの演出家の中でも個性的で有名らしいのですが、彼のファンは残念ながら少なそうだし…(苦笑)。

という訳で、今年の大河関連記事は今のところ「役者>物語」になってるみたいです。自分ももっと物語について言及したいと思うのですが、冷静に賞賛したり批判出来ないので、どこまで書けばいいか悩んでいるところです。

*1:そのせいか、放送当日のPV数は『新選組!』とそう変わらない