『最後の忠臣蔵』第2回 「無念の逃亡」

見終わって、「これは好き嫌いが分かれるかも」と思いました。理由は二つ。

  1. 寺坂の心理描写より、彼の逃亡劇に重点を置いている。
  2. 時の流れが速い。

1ですが、大石から受けた密命、孫左衛門や篠に対する思いを彼はずっと抱き続けているのは分かります。でも、寺坂が歩いているシーンがかなり長々と映し出されていたせいか、思いを遂げると言うよりも、疲れきった寺坂の姿が印象に残りました。
2ですが、今回は赤穂浪士切腹〜2年ぐらい後のことまで扱っていました。でも、寺坂は具体的な行動にはまだ移していないんですよね。1のこともあって、ひたすら原作を消化いるように思えました。
でも、演出は相変わらず丁寧だし、脚本も、一つ一つのシーンに対してはじっくりと書いているので、個人的には今回の話は好きなんですけどね。目立った動きのない地味な回だったけど、きっと後になって実を結ぶのかな。