第41回 「兄弟絶縁」

平重衡細川茂樹)と輔子(戸田菜穂)の別れ、源義経滝沢秀明)と平宗盛鶴見辰吾)の会話を見て、ずっとこのドラマに対して抱いていた思いが爆発してしまった。「最初から大河ドラマ平家物語』でいけばよかったんじゃないの?」と……。

ドラマ内ではこれが初共演なのが信じられないほど*1、重衡と輔子の間には情が通じ合っていて引き込まれた。重衡は、南都焼き討ちの場面がわずか10秒で終わったり、初期はこれといって目立った動きがなかったりと扱いが悪かったけど、一の谷で捕えられてからの堂々とした態度がすごく印象に残りました。
また、潔い最期を遂げた宗盛に対しては、ちょっとかっこよく描きすぎかなーとは思いつつ、父にも母にも兄にも弟にも理解されない思いを義経にぶつけるところでは、宗盛節大爆発でした。義経は、知盛や重衡とも会話をしていたけど、宗盛とのやり取りが一番良かった。宗盛は幼少の頃から義経に対して敵対心を持っている、ということが初期の頃からわりと強調されていたので、宗盛の義経に今までの思いを語るのは自然な流れだと感じました。それにしても、「屏風を焼き捨てようとしたが…思いとどまった」って言ってたけど、「本当は屏風に跳ね飛ばされました」とはさすがにかっこ悪くて言えなかったんだろうか。

宗盛・重衡兄弟に比べて、どこぞの兄弟はどうしてこう、頭の悪い行動しか出来ないんだろうか……。もうやめとこう。最後の場面では義経が「新しき国を作る!」宣言をしていたけど、一体どこへ行くんだろう。そこだけ見るとちょっとわくわくしたけど。

来週からは後白河法皇平幹二朗)に期待しておこう。義経の話になると、法皇は素で嬉しそうに見えるなー。

*1:それはそれで問題だけど