司馬遼太郎『功名が辻 (3)』
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/03/10
- メディア: 文庫
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大雑把に言えば、豊臣秀吉が死に、これから大戦さが始まりそうだ、というのが第3巻の内容。その間、山内一豊は北政所派と淀殿派の対立に振り回されたり、千代は秀吉に迫られたりと、夫婦ともども苦労が絶えないようです。
一豊の一世一代の大勝負(?)が次の巻へまわされていることもあって、あんまり感想ないんだよね……。面白かったのは、この本の一豊がかなり変わった性格であること。側室を持つことを勧める千代に対し珍しく彼女に抵抗してみせたり、千代が差し出した腰元を見るや、千代のことを思い出して情が冷めてしまうなど、異常に色恋に興味が薄い。頭のねじが一本抜けてそうな人だ。千代も操縦するのが大変そう。
過去の感想
- 功名が辻 (1)の感想→id:Mariner-S:20050620#p3
- 功名が辻 (2)の感想→id:Mariner-S:20050806#p1