第3回 「城主失格」
大内義興(細川俊之)が前将軍を擁して都を攻めることとなり、毛利家にも出兵や金の負担が求められた。毛利家は右往左往するが、重臣・井上元兼(片岡鶴太郎)の尽力もあり、当主・毛利興元(芦田昌太郎)は松寿丸(森田剛)に後を託して上洛した。やがて、元兼が領民に対し苛酷な取立てをしていたことが発覚。松寿丸は元兼を責めるが、元兼に「充分に調べないのに家臣を責めるのか」と逆に言い立てられ、彼によって小屋に閉じ込められてしまう。というのが今回の話。
おおっ、重臣のテロップが変わった。
井上元兼だけひどい言われようで笑った。でも確かに、今回の彼は他の人に比べて一際野心をむき出しにしていた。それでいて、どこかの時代劇に出てきそうなお間抜けな悪代官っぷりもツボです。
若くして家督を継いだ興元は大変だなー。大内の要求はのまないといけないし、重臣たちの調整はしないといけないし。それでいて、弟思いだし、自分の夢をしっかり持ってるし。なんてけなげな人なんだ。
井上元兼は杉の方(松坂慶子)に、桂広澄(草刈正雄)は相合の方(松原千明)にそれぞれ懸想。……って、何だこのラブストーリーは! 桂広澄なんか相合の方を抱いちゃってるしさー。脚本家の趣味でこういう話を作ってるのかな。でも面白いから、この先どうなるかちょっと楽しみなんだけどね。
第1回で母を亡くし、第2回で父を失い、第3回で城主失格の烙印を押される松寿丸。こうしてみるとシンデレラみたいなストーリーだなー。きっと、次回は魔法使いと、かぼちゃの馬車がでてくるんだろう。