第2回 「若君ご乱心」

今回は、

  • 傾き者となった松寿丸(森田剛)が犬猿の仲である杉の方(松坂慶子)の着ぐるみを剥がす。
  • 父・弘元(西郷輝彦)によって、松寿丸は納屋に閉じ込められる。
  • 松寿丸は出された食事をとらない、という無言の抵抗をし、ついに解放される。
  • 月夜丸(いしいすぐる)の不始末をかばう松寿丸。それを影から見ていた弘元は「いや実はお前のことはちゃんと思ってるんだ」なんていいこと言う。
  • と思ったら、その夜あっけなく弘元が死んでしまったー! 

というお話。


冒頭は前回の続きから始まったんだけど、あの引きの割には話があっけなく終わってしまったので、肩透かしをくらった。エピソードの長さも中途半端で、前回やればよかったのに、と思った。でもエピソード自体は面白かったし、あの子役も良かったなあ。今日でお別れなのが寂しい。
この回の途中から子役が森田剛に交代。森田剛、なかなかいいね。人の心を見透かしそうな鋭い目をしてるし、ひねくれ者だが思いやりがある、という性格をちゃんと表現してる。なにより、心なしか聡明そうにも見える。今まで森田剛本人にはこういうイメージを持ってなかったので、意外だったし新鮮でした。

最後の松寿丸と弘元との会話もねー、普段だらしのない人が最後の最後にいいところを見せつけるなんて、あれは反則じゃい! この挿話といい、『毛利元就』はベタなエピソードが多いけど、それがいいんだよね。人物描写が単純ではない分、こういうところで落としてくれるからかな。ベタといえば、ドラマで「あーれー!」なんていう人、初めて見た。面白すぎる。


時々変な言葉遣いがあったり、現代調の場面が不自然に挿入されているのは気になりますが、2回目もおおむね満足でした。