第1回 「妻たちの言い分」

何の気なしに見てみた『毛利元就』が思いのほか面白かったので、カテゴリーを立てて感想を書いてみようかと思います。とかいって、2回目からつまんなくなったらどうしよう。あ、この大河の前に時代劇専門チャンネルでやってた某大河『利○とま○』の感想はまたおいおいということで…*1


時は1499年*2。大内家と足利幕府の間で板ばさみ状態となった毛利弘元西郷輝彦)が苦悩の末隠居。家臣は大内や尼子にべったりするわ、妻はやかましいわで、お父さん酒飲まなきゃやってられんわ! というのが今回の超おおざっぱな話。

初回ということもあって各登場人物にはテロップが付くんだけど、それが一風変わっていて面白い。名前だけではなく、その人物の特徴もテロップで示しているのです。例えば、

こんな感じ。いくらなんでも親切すぎだろー。でも、なじみのない時代だし致しかたないのかな。

松寿丸*3(岩渕幸弘)がとにかくかわいい&かっこいい! 冒頭で「へいけのぼうれい、でてこい」と舌足らずな声で夜中にふらつくのがかわいかったし、偶然通りかかった尼子経久緒形拳)に対し、一歩もひるまない態度はかっこよかった! あ、その時の経久はなんだか月光仮面チックでした。

内館牧子ドラマは初めて見たんだけど、人間のずるいところを描くのがうまいなーと思いました。例えば弘元正室・祥の方(竹下景子)が側室・杉の方(松坂慶子)を嫌う松寿丸に対し、杉の方と仲良くしなければならない、と諭すんだけど、後で毛利家が瀬戸際に立たされたときに、弘元の傍にいた杉の方に「これから殿と二人で話し合うから、側室で子のいないそなたは出て行け」みたいなことを言ってて、いい人ぶって実は嫌な女だねって思ってしまった。正室と側室には隔たりがあることは分かっているんだけどね。してやられました。


時代状況の分かりやすさ、渋いキャストといった点で初回はかなり満足しました。次が楽しみ。

*1:そのままフェードアウトだったりして

*2:で、いいんだっけ?

*3:毛利元就の幼名