第28回 「遠き鎌倉」

言ってやった! 言ってやった!

義経滝沢秀明)のもとを性懲りもなく訪れた源行家大杉漣)。義経に対し、「頼朝は九郎に嫉妬している」「奇麗事を言っている場合ではない」「お主は義仲を討ったではないか」などど、言いたい放題。が、このドラマの登場人物が煮え切らない態度をとる、または思考回路がおかしな人ばっかりいるせいもあって、行家の言に爽快感すら抱きました。
惜しむらくは、行家自身が義仲を裏切っていて説得力ゼロなことと、行家の最期が近いこと。どこかに行家北行伝説はないものですか?



言ってやった! 言ってやった! その2

義経・頼朝(中井貴一)兄弟の不和を影で弄ぶ後白河法皇平幹二朗)が一言「頼朝は『試す』ことが好きじゃからのう…」。ほんとだよ、つくづく頼朝は試すことが好きだよなー*1。さすがは法皇様! と言いたくなりました。


情と理

義経と頼朝の不仲の原因を全て「情と理」で説明しようとする今大河。政子(財前直見)が大姫(野口真緒)のために義経を密かに鎌倉に招こうとするのも、頼朝が義経に情を抱きつつも、建前上鎌倉に入れるわけにはいかないというのも、話の筋は通っているかもしれないが何か気持ちが悪い。そもそも頼朝も政子も表面上は「理」の人でありながら、実は「情」に流されっぱなしであるからなのかなあ。実は「理」の人なんて誰もいませんでした、なんてオチだったりして。
頼朝が「様子をみよう」と言って義経に返事を出さないのも謎。頼朝は筆不精の設定ですか、と突っ込みたくなりました。

*1:で、事態が悪化してるよなー