面白かったところ
- 扇までの射程距離を実際に映像で見ることが出来て、あそこから扇を射ることがいかに難しいか分かった。
- ここ最近の平宗盛(鶴見辰吾)は何故かやたらかっこいい。彼の身に何があったんだろう。
- 佐藤継信(宮内敦士)が郎党の名を呼びかける時、鷲尾三郎(長谷川朝晴)の名を忘れていたらどうしよう、とはらはらした。
微妙だったところ
- 伊勢三郎(南原清隆)が田口教能(新井康弘)と交渉する場面。初めて対面した時の三郎はお笑い路線で教能に「おっ、こいつは馬鹿と見せかけて実は有能なのでは?」と思わせるには充分だったんだけど、交渉する時も三郎はおちゃらけていて、一体教能は三郎のどこに惹かれたんだ、と思った。
- 継信の死は、申し訳ないがかなり冷めてしまった。だいたいここ2・3週で唐突に継信の台詞が増えるだなんて不自然だよ…。ただ、義経が「平泉に戻ろう」と呼びかけるのはぐっときた。ああ、この主従なら平家を滅ぼした後はそういう行動をとりそうだな、と思ったので。
アイドル起用
今回は那須与一役の今井翼のゲスト出演と、後藤真希演じる能子のクローズアップと、俗に言う「アイドル」大活躍だったのですが、この二人の使い方は悪くはなかったと思います。
まず与一。彼はスポット的出演だったけど『義経』の世界にそれなりになじんでいたと思う。義経が与一に話しかけるところもあまり気にせず見ることが出来た。
次に能子。彼女の存在意義ってはっきりいって「義経の妹」でしかないけど、このドラマは「身内の絆」がテーマなので、考えようによっては色々使い道のある人物だよね。なので、徐々に出番が増えたのはよかったと思う。扇の的の女性は実は能子でした、というのはベタな手法だけど、これからの彼女の活躍を予感させるのには良かったと思う。ただ、テレパシーで「兄上…」と訴えるのはどうかと。やっぱり能子は内通するつもりなんじゃ、と疑ってしまうではないですか。