第29回 「母の遺言」その2

次回放送まで何とか間に合った。良かった。


宮尾本

「清盛死去後、時子が思わず『頼朝の首をわが墓前に供えよ』と言った」ネタは、宮尾本オリジナルみたいです。ただ、今回の「時子が明子に本当のことを言い、明子が時子を励ます」エピソードは宮尾本をざっと読んだ限り記述がなかったので、ドラマオリジナルだと思われます。


村上本

特になし。


カットされたシーン

義経 (後編) (NHK大河ドラマ・ストーリー)』から。維盛入水の場面です。

 弟・資盛は維盛が出奔する際に見送ったことを告白する。
 「戦のたびに叔父上や従兄弟、家人らが討ち死に果て、あるいは捉えられ、都に首を晒された……つくづく、この世の儚さ、無常さが身に沁みた。資盛、私はもう気力も何もかもうせてしもうたのじゃ……このうえは一門から離れ、都に残した母や妻、わが子らと日々を送りたいと思う」
 それが、資盛が維盛と交わした最後の言葉であった。

なんてもったいない。この台詞がドラマにあれば、維盛入水に少しは思い入れが出来たのかもしれないのに。