宮尾登美子 『義経』
- 作者: 宮尾登美子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
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宮尾さんの描く義経像は大河ドラマとだいぶ違っていて、荒々しく思慮に欠ける面はあるものの、源氏のために戦う意志を常に持ち、情が深い人物として描かれている。ドラマでもこういう義経像でよかったんじゃないのかな、と思いました。
あと、この本は義経の同母兄の今若・乙若のその後をフォローしているし、異父弟のことも触れている。この本のほうがよっぽど「家族の絆」を前面に出しているんじゃないかと思った。あんまり登場人物を増やすとわかりにくくなってしまうから、ドラマに義経の縁者を全員出す必要はないんだけど、なんか納得いかん。
この本は所々で『宮尾本 平家物語』に出てくる設定を基にして書いているようにみえる。『宮尾本 平家物語』、ちゃんと読もうかな。