村上元三 『源義経』(2)
- 作者: 村上元三
- 出版社/メーカー: 学陽書房
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
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この本のなかから『義経』に取り入れられているエピソードは、以下の通り。
前半の蝦夷・赤路具一族との戦いが面白かった。赤路具一族は奥州藤原氏の台頭で領地を追われ、しばしば藤原氏と戦っている、という設定。大河ドラマ『炎立つ』では、藤原氏は「安倍の血を引く」ということを強調していたので、奥州藤原氏対赤路具一族、という構図は私にとって新鮮でした。実際は、藤原氏は自分たちのことをどういう風に考えていたんだろう。
びっくりしたのが、富士川の戦いの章の次の章がいきなり宇治川の戦いになっていること。あのー、何か色々すっ飛ばしている気が…。あと、主人公だけでなく、郎党までも完璧人間になりつつあるのはちょっときついものがある。