勉強になります。

義経」の分析・考察サイトに関することで、id:SnowSwallowさん、id:fandabieさん、id:sanraku2さんのご意見をそれぞれ興味深く拝見させていただきました。お三方とも自分にはない視点から「義経」のことについて語ってくださり、目から鱗が落ちる思いがしました。ありがとうございます。

id:SnowSwallowさん
去年『新選組!』のblogを運営していた方々の多くは、「大河ドラマ」という括りではなく、id:SnowSwallowさんがおっしゃるところの「三位一体」の調和を頼みに「新選組!」を見ていた節がありますよね。『新選組!』終了後は『新選組!』ファンblogから、「歴史背景」blog・「脚本物語」blog・「役者」blogにそれぞれ特化しているのも興味深いですね。あと、関係ないですが未だに『新選組!』と書くと相当の被アクセスが稼げるのもそれはそれで凹みますよね(笑)?

id:fandabieさん
はじめまして。源義経というキャラクターってその最期から逆算して作られているので、もう最初から結末が見えちゃっているのかなーと勝手に思います。序盤から全身悲劇オーラ全開ですしね。予告を見ていても五条の大橋とかのイベントをなんのひねりもなくやりそうなので、去年の「大河らしくない大河」を見ていたらよけい戸惑いますよね。

id:sanraku2さん
こんにちは。私は日本史の知識が中学生レベルしかないので、いつもid:sanraku2さんの史実からの考察は大変参考になっています。

平治物語』や『平家物語』、『義経記』などの古典によって既に「義経物語」が定型化・パターン化しているのは否めません。しかもこれらは、義経の少年時代や、頼朝に追われて奥州へと落ち延びるときなど、確実な史料には見えないところにまで及んでいる。「新選組物語」にくらべて「義経物語」の自由度の無さ。

このご指摘がすごく面白かったです。「義経物語」は「新選組物語」よりもさらに史料が少なく、時代もはるか昔なので自由度がかなりあるのかと思っていましたが、古典などで既に語りつくされているので、逆にオリジナリティーを入れる必要すらないんですね。しかも、今回の原作は義経物ではなく『宮尾本・平家物語』なのが微妙ですよね。(源氏側の設定は村上元三源義経』を参考にしているとはいえ。)原作は平家の女性の生き様を中心に描いているそうですけど、それと源義経に絡ませるのはかなり無理があると思います*1


村上元三源義経」で思い出したけど、40年前の大河ドラマ源義経』はこれが原作なんですよね。今回のとどこがどう違うのか、いずれ見てみたいっす。

源義経(2枚組)
源義経(2枚組)
posted with amazlet at 05.02.01
アミューズソフトエンタテインメント (2004/12/24)
売り上げランキング: 15,813
通常24時間以内に発送

*1:絡むとしたら義経の妹・能子ぐらいか