最終回 「楽土・平泉」

泰衡も、国衡も、基成も、そして秀衡も間違いなく平泉に惚れていた。でも、惚れ込み方が個人個人で違っていて、それゆえに衝突も起こったし、結果として、平泉が滅びる一因となってしまった。誰の言うことが正しかったのか、それは時代が決めることだと思う。ただ、滅亡の正にその瞬間、彼らがそれぞれ己の信ずるままに好き勝手に道を選んでいたのをみて、ああ、これで良かったんだな、と思いました。
そしてラストシーン。奥州藤原氏は100年という短い期間しかもたなかったけど、彼らがなしてきたことは無駄ではなかったし、例え史書に悪し様に書かれようと、彼らの誇りは誰かに受け継がれ、それを見ている人が必ずいる。そう思うと胸が一杯になりました。