最終回 「新しき国へ」
hiで見ました。笑いすぎてお腹がよじれてしまうよー!
OP
今日は壇ノ浦の回と同様、アヴァンタイトルなし。「平清盛(幻影)」というクレジットがなくて、一安心です。
動揺
源頼朝(中井貴一)との戦に備えて準備を着々と整えるの源義経(滝沢秀明)に対し、藤原国衡(長嶋一茂)や藤原忠衡(ユキリョウイチ)の説得に一向に応じる気配のない藤原泰衡(渡辺いっけい)。泰衡は義経に以前助けられたことがあるから、少しは義経を信じてもよさそうなのに。でも、あの動揺振りをみると義経を見捨てても仕方ないかな、と思います。
衣川前夜
うつぼ(上戸彩)登場。前回と違って、一人で来たわけではなさそうで良かった。うつぼは現代の視聴者が思いそうな疑問を義経にぶつけてきたけど、今思えば、うつぼを出したのはそういう設定があったからなのかな。
郎党が義経との出会いを語り始めたところは、懐かしさがこみ上げてきました。郎党の描写に積み重ねがほとんどなくて白けたところはあったけど、彼らを一年間見続けてきただけあって、思い入れはあります。
「新しき国」は…そういう方向にもっていくのか、と思った。「新しき国」を実現したければ、それこそ北や大陸に逃げればいいのに。
あ、喜三太(伊藤淳史)とうつぼは最後の最後に想いが通じ合って良かったね。
衣川
鷲尾義久(長谷川朝晴)のあっけない死。喜三太(伊藤淳史)が武蔵坊弁慶(松平健)と最期に交わした会話。駿河次郎(うじきつより)の壮絶な死。伊勢三郎(南原清隆)の悲しいぐらいまでの笑顔。いずれも見るのが辛かった。みんな惨たらしい最期だったからこそ、かえって強烈な印象となって残る。源義経の人気の秘密って、こういうところなのかなーと思いました。
で、今日のハイライトはここから。まず、義経が持仏堂に篭もると、持仏堂に差し込む金色の光がいつの間にか例の屏風に。まあでも、今まで数々の珍CGを見てきたから、こんなものはまだまだ序の口です。例の「ジャン♪ジャン♪」も想定の範囲内。
義経が首に刀をあてるんだけど、ここのタッキー義経の表情が凄まじかった。一年間義経を演じてきたからこその表情なんだな――――とか思ってたら、首から血ではなく、白い発光体が出てきて、持仏堂の屋根を吹っ飛ばした!! しかもその発光体がOPにも出てくる白馬に変化。もう腹を抱えて笑いました。あの超演出は五条大橋や壇ノ浦を超えた。黛D、やってくれるじゃないか! ここで「完」の表示を出せば良かったのに。
発光体のお陰で、弁慶の立往生なんてどうでも良くなってきました。むしろ弁慶はあの素晴らしい発光体の邪魔をするな、とすら言いたくなってしまう。矢に刺さった弁慶は人形っぽかったし。弁慶は最期まで気の毒な扱いだったなあ……。
後日談
- うつぼがいつの間にか都へ帰ると、盲目となった烏丸(高橋耕次郎)・お徳(白石加代子)・朱雀の翁(梅津栄)と遭遇。烏丸が盲目って、とってつけたような設定だなあ。彼が琵琶法師となって、義経のことを語り継いでいくのでしょうか。でも、そばにお徳や朱雀の翁がいるということを考えると、近寄りたくないです。
- うつぼが静と再会。「光が噴き出しました」って言ってたけど、あれは馬でしょ。うつぼは何を見てたんだ!
- 北条時政(小林稔侍)・北条政子(財前直見)の高笑いと、頼朝の涙がすごいギャップ。北条氏を見ていると、頼朝はあと10年生きるとはとても思えないんだけど。
- 後白河法皇(平幹二朗)は、これからも丹後局(夏木マリ)・平知康(草刈正雄)と三人だけでやっていくのでしょうか。
- うつぼが鞍馬山に行ってたけど、あれはロケだよね。手間かけてるなあ。
今日で全部終わっちゃったなあ。なんかうまくまとめきれないけど、取りあえず最終回は笑いの神が降臨して面白かったよ!! 全編こんな演出だったら、私の中で伝説となったのに。