『ハチロー 母の詩 父の詩』第3回 「恋に落ちた」

今日新聞を見たら、テレビ東京でドラマ「血脈」の再放送をやっていたので、一応録画しておきました。いつ見るかは分かんないけど。

このドラマは本当に不思議な魅力を放っている。唐沢寿明とか松本明子とかの中堅どころがはっちゃけている一方で、原田芳雄とか原田美枝子らが抑えているおかげで、騒々しくなく、かといって暗くもないドラマになっている。深刻な場面でも、俳優さんが真面目に芝居をすればするほど笑ってしまう。制作者はきっと狙ってやっているんだろうな。
あと、登場人物がわがままなのが面白い。くみ子(松本明子)のことを「愛している」といいつつるり子(鶴田真由)の元に走ってしまうハチロー(唐沢寿明)もそうだし、自分が浮気をして家庭を崩壊させたのに、息子の浮気はだめだ、と言う紅緑(原田芳雄)もそう。るり子の自殺未遂騒動なんか、ハチローの気を引くためにやったんだろう、と穿ったことを考えてしまった。このドラマに出てくる人たちのほとんどは、きっと大人になりきれていない子供なんだろうな、と思いました。

今回は福士幸次郎が所々でハチローのフォローを入れていたんだけど、なんだか無理やり松方弘樹の出番を作っているように見えた。第2回までに彼がハチローのことを「見守っている」感じがもっと出せていたら説得力があったのになー。