『華岡青洲の妻』第3回 「献身」

加恵の成長ぶりが嬉しかったな〜。嫌みな於継の言葉には嫌みな言葉で返すのもこなれてきて、先週とは見違えるほどだった。於継に投与された麻酔薬の本当の成分を知った時の加恵の黒い笑いには、思わず加恵に同情しちゃった。

それにしても、於継の色っぽさには本当にやられました。あれぐらいの(50代ぐらい)年齢なら老け込んでもおかしくないのに、この姑は化粧をばりばりしていて、日々外面の若さを保っている。青洲に対しても、母としてより女として見られたがっているように思える。だから、自分の身を麻酔薬の実験台に、のくだりも女の執念が渦巻いていて怖さ倍増。
でも、一見板挟みな青洲も、なにやら嫁と姑をクールに観察していて侮れない。本当は二人の争いを知りながらも楽しんでたりして。