『壬生義士伝』(2003年)
去年録画してたのをやっと見終えることができました。TV版を既に見ていたので(原作は未読)、映画版がどういう風になるか楽しみでした。
結論から先に言うと、長い物語をなかなか上手にまとまっていたのではないでしょうか。TV版は10時間あったので*1、映画の尺に納まるのかな、と思っていました。でも、映画版は斎藤一(佐藤浩市)と大野千秋(村田雄浩)の目から見た吉村貫一郎(中井貴一)という構図になっていたのと、泣き所をラストに持ってきていて、物語の本筋のみが映像化されていたので、それだけあれば十分かな、という気にさせられました。TV版を見たものとしては新選組の幹部の個性がもう少し浮き彫りになっていたら良かったなーと思ったのですが、それだと散漫になっちゃうからこれでいいかな*2。配役も、「なんじゃこりゃー!」というのがなくて良かったです。
えええーと思ったのは、CM明けに何の前触れもなく油小路に突入していたこと。伊東甲子太郎(斎藤歩)が御陵衛士と歩いているといきなり新選組に襲われるし、なぜか沖田がいるしで最初は何事かと思ったよ。あと、大野次郎右衛門(三宅裕司)がにぎっていたおにぎりはべちゃべちゃだったのに、吉村に渡された時はきれいになっていたのはどういうことなんだ! と。
TV・映画とも見たので、次は原作を読んで見たいな。リアルタイムで原作が連載されてたときにちらっと見たけど、南部訛りな文体についていけなかったんだよね。今なら読めるかも。
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/09/03
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