第48回 「流山」

珍しく早めの書き込み。

なんだか、とても最終回目前だとは思えませんでした。時代の流れが確実に薩長に味方している中で、土方やほかの隊士が「まだまだこれからだ!」と言うと、これからこそが本当の始まりのような気がしてならないんですよ。(そんな中で近藤や沖田が淡々と終わりを感じ取っているのが寂しくもありますが。)意気揚々とした彼らを見て、浪士組結成もこんな感じだったなー、と懐かしく感じました。最終回予告を見てもとても来週で終わるとは思えない。信じられない。

近藤勇香取慎吾)VS有馬藤太(古田新太)、近藤VS加納鷲雄(小原雅人)は緊張感がありました。くるくる回るカメラワークとともに心情をぶつけあう近藤と有馬。表情だけで互いの思いを察しあう近藤と加納。両方の場面ともよい演技でした。近藤が澄んだ目で相手を見つめるのがまたたまらなくいい。前にも書いたかもしれないけど、一貫して近藤をまっすぐな男として描いてきた結果、ここに至って近藤の魅力が爆発しています。近藤が「加納君、お久しぶりです」と先に言うのも、このドラマの近藤ならそうするだろうな、と腑に落ちます。

今回は過去に沖田総司役を演じていた島田順司さんが登場。沖田が沖田を見守る構図になっていて、先人を大切に扱っているな、と感じました。「若者を温かく見守るベテラン」のシーンが個人的に好きなので、沖田とお孝のやりとりをにこにこしながら見る植木屋平五郎の姿がほほえましかったです。私は「新選組血風録」も「燃えよ剣」も見たことがないけれども、彼のにこにこ顔を見て、「新選組血風録」や「燃えよ剣」でも島田沖田はああいう風に笑っていたのかな、と思いました。栗塚旭さんも来週再登場するみたいだし、島田さんも来週出るのかな。楽しみ。

尾形が斎藤に首を絞められるのは面白かった。尾形も遂にコメディーパートを担うようになったのかー。しかし、斎藤もそんなに嫌がらなくてもいいではないか。最近斎藤の血圧は幼少期の分を取り戻すかのようにやけに高いなー。

新選組!』が始まる前に、来年の大河ドラマ予告が流れていましたね。時がたつのは早いもんだ。