第12回 「基成の怒り」

基成は怒っているというより拗ねている気がした。なんだかんだと色々理由をつけているけど、要は「今まで平泉が繁栄したのは身共の力あってこそなのに、こういう存亡の危機に身共を重用しないとは何事か!」ってことなのでは? 衣川の館に引っ込んだのも、秀衡に構ってほしかったんだろうな、と思う。
基成が必死で生き残ろうとしている様も笑える。頼朝への内通も、秀衡暗殺のポーズも彼なりのアガキなんだけど、生き残る策としては的外れに見えてなんだかおかしい。