司馬遼太郎 『功名が辻 (2)』
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/02/10
- メディア: 文庫
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第2巻は、天正10(1582)年の本能寺の変から文禄4(1595)年の豊臣秀次切腹までのことが書かれている。この巻で山内一豊はようやく掛川6万石の城主になるんだけど、いかんせん石高のことで年下の加藤清正や石田三成と比べられているため、ショボさがぬぐえない(苦笑)。
第1巻では堀尾吉晴や中村一氏が出てこなかったので、キャスト発表を聞いた時は「誰っ?」って思ってました。そんな彼らがこの巻でようやく登場。秀吉の九州征伐の際に一豊・堀尾・中村がそろって留守を預かったり、徳川家康が関東入りした時に家康対策として豊臣秀吉がこの3人を家康の近くに配置していたりしている。なので、大河で一豊夫婦・堀尾夫婦・中村夫婦の物語にするのは全く根拠がないって訳ではなさそう。
天下取りを目指していた時は溌剌としていた秀吉が、天下を取ったとたん耄碌し、判断力が鈍ってしまった。老いさらばえた秀吉を見るのはつらい。
前巻で一豊・千代を翻弄した小りんや望月六平太が出てこない。このままフェードアウトとか、そんなことはないよね。それとも、私の頭がぼけてきたのか…。