第45回 「源さん、死す」

CG効果を入れるのは構わない。源さん退場ということでスタッフの気合がものすごく入っていたんだなーということも分かる。だけどさ、その結果があさっての方向だよ……。CGが前後の映像と全然なじんでいないせいで、CGが浮きまくっている。「マトリックスじゃん」「これ、トリビアをパクったよね」なんて思わせちゃだめだろー。散り際ってオーソドックスな演出のほうが人に受け入れられやすいと思うんですよ。だから、源さんの死に様も、奇をてらわずにやって欲しかったな。ことに「新選組!」は散り際を大事にしているので、なおさらそう思う。脚本も戦闘シーン*1以外は良かったのになー。

ところで、「源さん、死す」ってなんかすごい。「井上、死す」でもなく、「源三郎、死す」でもなく、「井上源三郎、死す」でもなく、「源さん、死す」。サブタイトルに愛称が出てきたのは大河初では? この大河では源さん本人に対しても「井上」とか「源三郎」と、呼び付けしにくい雰囲気ですよね。それだけ源さん=小林隆は皆に愛され、精神的なよりどころにされていたんだね。そういう人柄だからこそ地味に死なせればよかったのに、とまた文句を言ってしまいそうだ…。

*1:原田・永倉・島田らの突撃を除く