第3回 「運命の再会」

うわ、気がついたら2週も空けてしまった。


今回は二つの点で好感を持ちました。

まず一つ目が、千代(仲間由紀恵)・山内一豊上川隆也)を話の中心に顔を出すにも関わらず、脇に控えさせていたこと。主なやり取りは全て木下藤吉郎柄本明)や竹中半兵衛筒井道隆)に任せていて、主人公は謙虚だなと思った。つーか、一豊今回ほとんど何もしてないような…。あんまり目立たないと濃い脇役に気を取られて主役がどうでもよくなりはしないかと、逆に心配してしまうほどだよ。かといって主人公夫婦を無理やり大活躍させてしまうと、某大河を想起してしまうからねえ…。ここら辺のさじ加減が難しいな、とも思った。


二つ目は、現代的な価値観をこの時代に持ち込む際、会話形式にして違和感を解消させようとしていること。『功名が辻 (前編) (NHK大河ドラマ・ストーリー)』を読んだ時、脚本家インタビューでやたらと反戦を強調してて、戦国時代なのにそれはないだろう、と思ってて不安でした。『功名が辻 2006年NHK大河ドラマ完全ガイドブック』なんかは「千代は反戦部分を担わなければならない」と書いてあって、なんで「なければならない」んだ、そんなー、って思った。

でも、第1回では「戦はいやだ」と言った千代をある程度尊重しつつ、手柄を立てたい一豊のことも描かれていたし、今回だと変わり者の半兵衛と話すことによって、千代が「義とは一体何でござりましょう」と言ってもおかしくない流れになっていたと思う。この調子でやってくれればいいな。


後は、殺されるシーンしか出てなかったのにものすごく濃かった足利義輝山口祥行)や、仮病の振りをこれまた熱演した竹中久作(小西大樹)がとても印象に残りました。「やまうちー、とうきちろうー、とよとよー」も面白かったし。そんな第3回でした。